目に見えないものは、実際に存在していないわけではありません。自動車の後方や死角にあるモノやヒトに気付かないのと同様で、死角と視界障害は、依然として交通安全に対する深刻な課題となっています。古くから抱えているこの欠点は、ドライバーとその周辺の両方に大きなリスクをもたらす可能性があります。この問題は、大型車両や大型機器の使用となると、指数関数的に深刻になります。バスや重いローダー、掘削機などの大型車両のドライバーにとって、状況確認ができる範囲には限界があり、さらに軽微な衝突でさえ致命的なまたは高価な損害を受ける可能性もあります。

これらの危険を改善するために、車両管理者はインテリジェントな車載システムに目を向けています。VIA Mobile360 SYS(サラウンドビューシステム)では、ドライバーは車両周囲360°をモニターで確認できるため、事故のリスクや事故による無駄な出費を減らすことができます。洗練されたマルチステッチ技術を使用して、複数のカメラストリームをシームレスに組み合わせ、ドライバーの状況認識を高める車両の包括的なリアルタイムビューを作成します。状況認識とインテリジェンスの増加と、操縦性が向上のより、事故や死亡事故の可能性が減少します。
柔軟で高性能な設計により、無数のハードウェアおよびソフトウェアのカスタマイズオプションも可能になり、都市バスやコーチから大型車まで、あらゆる車両に搭載可能です。
以下のセクションでは、VIA Mobile360 M800シリーズユニットでSVSを設定、調整するための簡単な手順を紹介します。この記事で説明している手順は下のビデオでも紹介しています。ぜひ、ご覧ください。
SVS校正を続行する前に、あなたの車の周りに4つのFOV 190°カメラのインストールを完了してください。カメラの配置と高さは車両の種類によって異なります。カメラの設置方法と設置場所については、VIA Mobile360 M800シリーズ校正ガイドを参照してください。
車載システムのSVS校正を完了するには、付属の4つのSVS校正パターン:レーザー距離計またはテープメジャー、テープ、マーカーまたはチョーク、およびVIA Mobile360校正ツールソフトウェアをインストールしてユニットに接続したWindows PCの準備が必要です。
SVS校正パターンの配置
車両を適切な場所、たとえば大きな駐車場に駐車し、まず、車の周りに長方形のフレームを作成します。車の後部から開始し、リアバンパーの端と平行な地面にテープやチョークでラインをマークします。右リアバンパーの隅から90°の角度を取り、レーザー距離計を使用して隅からフロントバンパーの隅まで伸びるラインを引きます。他の側面にも同じプロセスを繰り返します。
パターンの配置について、まず後部左隅から開始し、車両の側面から50cm離れた場所を測定します。その点から、リアバンパー(またはフロントバンパー)から50cm後ろ(前)を測定し、校正パターンの角をこの点に配置します(下図を参照)。残りの 3 つのコーナーでもこのプロセスを繰り返します。

SVS 校正
各パターン間のエッジからエッジまでの距離を測定します。VIA Mobile360 M800シリーズシステムとVIA Mobile360校正ツールとをリモート接続をで繋げます。準備は整いました。さあ、ここから「SVS」と「New Calibration (新規校正)」を選択してSVS校正プロセスの開始です。「Vehicle Model Selection (車両モデル選択) 」で、車、バン、バスの3つのデフォルト車両タイプから選択するか、またはアップロードボタンをクリックして使用するカスタム3D車両モデルをインポートします。「Calibration (校正) 」タブでは、各カメラストリームがディスプレイに表示されます。各カメラで2つの校正パターンが明確に表示されているかを確認してください。そして、表示された項目ごとに、パターン間の計測距離やパターングリッドサイズを入力します。

次に「Model(モデル)」のタブを選択し、画像中央の黒い領域を覆うようにステッチされた車の大きさを調整します。必要に応じてX、Y、Z軸全体をサイズ変更することも可能です。

最後に「パーキングアシスト(Parking Assist)」を選択し、前後ホイール間の距離、車両のトラックの長さ、後方のホイールからバンパーまでの距離、ホイール動く角度範囲など必要な値を入力します。これらの値の多くは、あなたの車の所有者マニュアルに記載されている場合がありますが、記載がない場合は自分自身で測定を行ってください。

「完了(Finish)」 をクリックし、「構成のエクスポート(Export Configuration)」 を選択します。システムは再起動し、SVS校正パラメータを適用させます。お疲れさまです!SVSは今あなたのVIA Mobile360 M800シリーズの車載システムで校正されました。
SVS機能により、ドライバーは周り360°の車両環境をリアルタイムで確認でき、死角の軽減を実現させました。このシステムの動的多方向モニタリングでは、車両と周辺の様々なパノラマの視点を提供し、さまざまな走行シナリオにも適応可能です。
百聞は一見に如かず。VIA Mobile360 SVSは、ドライバーの状況認識に今まで以上のレベルの信頼性を与えます。アプリケーションに関係なく、SVSは、すべての種類の車両に対応し、ドライバーが安全に運転できる新しいツールを提供しています。