MINEXPO 2021において、主要な鉱業OEMには、デジタルトランスフォーメーションを積極的に取り入れるロードマップがあることが明らかになりました。また、そこでは、最新のコンピュータービジョンと車両安全技術を機器に統合するための最良の方法を模索している多くの開発担当者と話をする機会がありました。
当社が、5年以上前に車両安全システムであるVIA Mobile360ファミリーの開発を開始したのは、古い車両に車両安全システムを後付けする必要性が高まると予測したからでした。当初は、20年以上のグラフィックチップ設計の経験と専門知識を活用して、オペレーターが巨大な車両の周りで起こっていることすべてを簡単に確認できるようにするために、リアルタイムの360度動画を撮影、表示、記録するアプリケーション用のSVS（サラウンドビューシステム）技術の開発に重点をおきました。
最初のVIA Mobile360 SVSシステムには、お客様から大きな関心が寄せられました。しかし、当社は、SVS技術ではお客様の要件を満たすには不十分であることに気付きました。そのため、次のステップとして、DMOD（動的移動物体検出）機能をVIA Mobile360 SVSシステムに追加し、人や他の車両が接近しすぎたときに自動的にオペレーターに警告できるようにすることに重点を置きました。
また、システムがすべての気象条件と照明条件で人や物体を検出できるようにするために、センサーフュージョンと呼ばれるプロセスを使用して77GHzミリ波レーダーと超音波センサーを統合しました。MINEXPOで発表したVIA Mobile360重機安全システムは、これらの継続的な研究開発努力の集大成です。
MINEXPOでのお客様からのシステムへの反応により、当社は大いに勇気づけられました。同時にシステムの立ち上げは、展開プロセスの始まりに過ぎないことを痛感しています。そして、当社では、今こそ、お客様の車両にシステムを設置し、特定の設置と運用のニーズに合わせてシステムを最適化する次の段階に進むときであると考えています。
